PPTトリートメントってなに?

毛髪は表層側からキューティクル(毛表皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛随質)の三層から成り立ち、その80%~90%がケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。毛髪は自分で再生することができない細胞、つまり死んだ細胞なのでダメージを受けたら自分では修復することができないのです。

そのために必要なのがPPTと言われる成分で、正式には「ポリペプチド」といいます。アミノ酸からできていて、タンパク質の元になる成分なのです。また、タンパク質は英語でプロテインといって、「生命に不可欠なもの」という意味です。タンパク質は肉や卵などの栄養素、ウール製品や絹製品、皮革製品などの日用品に含まれています。そして私たちの体でもなんと水分に次いで多く含まれています。

そのタンパク質自体の種類はたくさんあります。例えば、毛髪や爪を構成するのはケラチンというタンパク質です。皮膚を構成するのはよく聞くお馴染みのコラーゲンというタンパク質。筋肉を構成するのはミオシンやアクチンなどの構造タンパク質、血液の成分として酸素を運ぶヘモグロビンなどもタンパク質なのです。このタンパク質はわずか20種類のアミノ酸で構成されていて、アミノ酸の構成や配列でなんのタンパク質になるのか変わるのです。

つまり元々はアミノ酸でできていてアミノ酸はお互いにアミノ酸同士で手をつないでいます。そのアミノ酸は100個以上手をつないでタンパク質と呼ばれるのです。そして、その手をつないでいる状態を「ペプチド」といいます。ちなみに、アミノ酸同士が2個手をつないでいるのをジペプチドと言い、3個だとトリペプチド、10個程度までの場合はオリゴペプチドといいますこのペプチドという言葉がPPTという言葉を作り出すことになったのです。そのアミノ酸同士が手をつないでいる状態で、しかも100個に満たない状態、つまりアミノ酸とタンパク質の間の状態がPPTと呼ばれます。

ところでタンパク質の化粧品としての歴史は古く、古代エジプトでは乳液の代わりに動物乳を使用していました。ローマ帝国ではロバ乳のミルク風呂にまで遡ることができます。これは肌を乾燥から守る効果を期待したものでありました。そして1930年代になると「ペプチド」は生体に近い組成であり、化学的に安全性が高い」として認められるようになりました。さらに1950年代になるとパーマが盛んになり、同時に毛髪の損傷の研究も行われるようになりました。以来ペプチドは進化し、ケラチン・コラーゲン・シルクといった髪の内部から修復するPPTが作られるようになったのです。

また、最近では植物由来のPPTまで作られるようになり、パーマやカラーリング時の毛髪へのダメージを抑える力も研究成果により、飛躍的に進化していると言えます。そのため最近の傾向として美容室によって使っているPPTが様々になってきています。今やPPTはいろいろなメーカーが競って研究しているので、美容室によって仕上がりが全然違いますし、美容室を変えたら髪が傷んだとか、逆に綺麗になったとか言うのはこのためです。

自分の髪質をわかってくれる美容師さんを見つけることも大切ですが、これからは「自分の髪質に合ったPPTを見つける美容室選び」というのが大切になることでしょう。